男性社員へのセクハラと企業内の看護師の役割
企業におけるセクハラといえば、
通常女性社員へのものと考えられがちだが、
男性社員へのセクハラというものも存在することを忘れてはならない。
たとえば、バレンタインデーに女性社員が
男性社員に対してお菓子を配るときである。
バレンタインデーにお菓子を配る習慣というものは、
性差に依拠して、お菓子を配ったりもらったり、
そのお返しをしたりという行為を半ば強制するものであり、
不埒なポスターなどを男性が掲示するのと同様、
「環境型セクシャルハラスメント」であるという意見の労働法の専門家もいる。
企業内の男性社員へのセクハラの事例としては、
バレンタインデーの習慣の他に、結婚についてや異性との付き合いに関して
不必要に言及される場面などがあげられる。
世の中の風潮としてセクハラに関するコンプライアンスに
注意深くなってきている現在、男性社員に対するセクハラも、
もはや単にこういったやりとりが苦手な人がたまにいるという
レアケースで処理できる問題ではなくなっているといえよう。
こういった問題に対処できるのが、社内に常駐する看護師であろう。
看護師は、職業としてメンタルケアなどについても
精通していることが求められるため、男性が職場内のセクハラについて
まず相談する窓口としては適役である。
しかし、看護師といえば女性が多かったり、
セクハラといえば女性が被害者という先入観がある人も多く、
男性社員がセクハラ被害を受けた場合
泣き寝入りするしかないという状況が生まれやすい。
平成24年秋には企業内のメンタルヘルスケアの取り組みが
労働安全衛生法に基づき義務化される。
男性のセクハラ被害をなくし、
すべての社員が気持ちよく働けるようにするため、
男性の看護師を積極的に配置する、
男性社員がセクハラについての相談をしやすいような環境を整備する
といった施策がより一層必要になってくるだろう。
